乙嫁語り
乙嫁語り 6巻を電子書籍化。
中央アジアのカスピ海東側の辺りを舞台に、そこでくらす女性に
フォーカスを当てた作品で、民族の文化や風習を調査するイギリス人が
読者に近い視点で狂言回しの様な役割をしており、
暮らしから、建築、服飾の刺繍などが描かれています。
この作者さんはアクセサリや、刺繍等の細かな書き込みが半端なく、
腱鞘炎になるんじゃないか心配になります。
今巻では1~2巻でメインだった12歳の夫カルルクと20歳の嫁アミルの話で
アミルを呼び戻し別の家に嫁がせたいの実家との確執に一区切りが突きました。
今までは、ほのぼのとした話や出会いと別れといった感じの話が多かったのですが、
今巻では遊牧生活をする妻アミルの実家が、町で生活する夫カルルクの街を
襲撃する殺伐とした話でした。
妻の実家が、裏でロシアとつながっている大家族と結託して街を
襲撃をするのですが、あっさり裏切られたり、
そんな中、アミルの兄が裏切った家族の長を弓で狙撃したり、
妹とその夫を助けたりと獅子奮迅の活躍で無双状態。
結局は藩主の部隊の救援が町に到着して終わり、1巻から続いた話に
ひと段落つきました。
今巻では旅のイギリス人スミスさんの出番が残念ながらなかったので、
是非次巻での登場を楽しみしています。
この時代の中央アジアは、ロシアとイギリスが影響力強化の
争い「グレート・ゲーム」の頃だと思うので、イギリス人の彼にも殺伐とした
状況が訪れるのかもしれないです。
そういえばこの漫画の掲載雑誌が隔付刊行から年10回刊行になったので
単行本の発刊ペースも早くなってくれるとうれしいです。




