フルメタルパニック アナザー5巻を電子書籍化。

この作品は現実世界と少し違い、ソ連の政治改革が失敗し、21世紀初頭まで

冷戦が続き、陸上兵器に戦車や装甲車のほかにASという人型の強襲兵器が

存在する世界。

前作のフルメタルパニックが完結し、その12年後の世界でソ連は崩壊し

冷戦は終結したけど小規模なテロやゲリラなどが頻発する世界で、

小さいころから土木用のASを操縦していた日本人の主人公はひょんな事から

民間軍事会社でASの模擬戦をレクチャーするオペレーターになるという話。

今巻では政府軍に雇われ対反政府軍戦闘訓練を行っていたところ、

実践に巻き込まれるというストーリー

前作では、登場するASの種類はあんまり多くはなかったですが、

今作では模擬戦や教導的な点から各国ごとのASが登場し、

その兵器も現実世界の様な各国の特色がついていたりして楽しいです。

主人公が登場するのが日本製の試作ASで採用が危ぶまれている機体。

現実の日本と同じで、十年以上使用し続けることを念頭に置いているため、

出力は多めにして近代化改修を随時行えるようになっているそうです。

日本製を意識してか刀の様な単分子カッターと銃が付いた槍を持った

侍のようなデザイン。

前作の主人公がのっていたASのスクラップを回収し技術を

一部転用している機体

写真はバンダイのロボット魂という完成品のシリーズで、とてもかっこいいのですが、

バランスがイマイチで別売の台座がないと自立が困難です。

原作小説のおまけでついていた色違いの2号機。

どちも陸戦兵器にあるまじきカラーリングですが、日本のF-2戦闘機の

試作機は赤と白と青色で塗装されていたことを考えるとテスト機ならではの

カラーリングなのかもしれません。