アルスラーン戦記 2巻

アルスラーン戦記 2巻を電子書籍化。


今巻の前半は1巻の最後で登場したナルサスを勧誘する話からスタート。

かつて 同盟を結んだ敵国を内部から瓦解させ功績をあげながらも諫言を疎まれて出奔。

現在は俗世から離れて好き名を書きながら隠者のような生活をしている彼を再び仕官するように説得をすることに。

個人的にはナルサスの書いた絵を見てみたかったのですが、絵は出さない様にしたようです。


今の絵を書く生活を気に入っており、仕官を渋っていた彼を宮廷画家として迎える事に。

絵の腕を知るダリューンが文化史に汚点を残すと結構ひどい忠告をするのですが死顔を書かれるよりいいと採用を決定。


一方王都は防衛も空しく陥落し、略奪と破壊を受ける。

マンガオリジナルの繁栄する王都が描かれる前日譚があるおかげで、このシーンがより強く印象付けられる気がします。

敵国のルシタニアは恐らくキリスト教国家、パルス遠征は十字軍がモデルとなっていると思いますが、実際の十字軍も「われらの兵は足首まで血に浸かって歩いた」という位に略奪と虐殺を行い、しかもそれを誇っていた様なので実際はもっと苛烈だったのかもしれません。


ルシタニアの王弟で無能な兄王と狂信者のボタンに頭を悩ませる比較的常識人で野心家のギスカールがちらっと登場。


彼を見ていると敵役ではあるのですが、主人公とは別な意味で色々と苦労する事が多いのでなんとなく応援したくなります。


やっぱり、このマンガ化は個人的には大当たりで先が待ち遠しいのですが、3巻は一気に半年後とのこと、当分は悶々としながら待つようです。

原作を読み返そうかな…。


×

非ログインユーザーとして返信する