アルスラーン戦記 1巻

田中芳樹原作、荒川弘作画のアルスラーン戦記 1巻を電子書籍化。


原作はここ数年最新刊が出ずもやもやしていたところに、鋼の錬金術師や、銀の匙の荒川弘のマンガ化が始まりました。

まだ未完なので、第一部で終わらせるのかもしれません。


作品の第一話は、原作にないオリジナルで、本編の数年前の話。

原作ではあまり触れられていない動乱前の繁栄する王都が描かれていて序章としては申し分のない面白さでした。


大陸交易路で栄え、精強な騎兵を中心とした強力な軍隊を持っているパルス王国。

主人公は頼りないけど優しい性格のパルス王国の王子。


敵対する宗教国家 ルシタニアとは兵の強さで圧倒していましたが、臣下の裏切りと精強な騎兵の突撃力を逆手に取った落とし穴+火計でパルス軍が敗北。


王都守備の為、撤退を試みるが紛れ込んだ内通者に命令が伝わる前に逃げたと流言されて戦意を喪失して総崩れになってしまいます。


主人公は弱そうですが、地味に強く今後主力になるダリューンが駆け付けるまで持ち堪え、彼に連れられ落ち延びることに成功。

彼の紹介でかつて諫言により追放されたナルサスを訪ねて終了しました。


戦闘シーンは現在連載中の銀の匙には皆無なので、鋼の錬金術師以来ですが私はこの人の戦闘シーンは読みやすくて大好きです。

作画は甲冑などは以前のマンガや、アニメと違い地味ですが ある意味、実際のペルシア地方の甲冑に忠実な作画となっており、架空戦記作品としては今の方が良いと思います。


原作ファンの中には不満のある方もいるようですが、私はこのマンガ化には大満足です。

来月には早くも2巻が発売されるようなので今から楽しみです。


それよりも、原作者は、アルスラーンとか、タイタニアとか早く完結させてほしいです…。

あと出来れば七都市物語も続きが読みたい…。

×

非ログインユーザーとして返信する