僕だけがいない街 4巻

僕だけがいない街 4巻を電子書籍化。


相変わらず、すごく面白く既に5巻が待ち遠しくて仕方ありません…。


誰かの生死にかかわる重大な岐路に差し掛かり、助けることが出来なかった場合、時間が逆戻りする現象「再上映」が発生する主人公。

彼は母が殺害されたことを切っ掛けに連続殺人事件が発生した小学生時代まで巻戻りし、連続殺人の被害者となる親からの虐待で苦しむ少女を助けようと努力するが結局助ける事が出来ず、現代に戻った後に母親殺しと過去の犯人を捜すが、母親殺しの濡れ衣で逮捕されたところで再上映の兆候が発生し3巻が終了。


今巻では2回目の再上映で計3回目の小学生をやり直すところからスタート。


今巻ではいつも一緒に行動するグループのケンヤが彼の違和感に気づき、全てではないけれど被害者になる加代が殺されることを打ち明け協力し合うことに。


加代は親からの虐待で暴力を振るわれ納屋に閉じ込められているところを殺人者にさらわれ殺されるので、彼女をケンヤと共に誘拐することで助けるという行動を起こす。


上手くいっているかと思っていたところ、彼女をかくまっていた廃バスは犯人の隠れ家でもあるようで、本来加代の殺害に使われたであろう道具が見つかり、このままでは危ないと自分の母親と共に行動を起こすことに。


主人公の母親は子供たちと児童相談所の職員と一緒に加代の母親の元を訪れ、その時担任も加代の祖母を連れてくることで、今度こそ加代は虐待親と離れることができ、祖母に引き取られていく。


1巻、2巻、3巻と絶望的な終わり方が続いた中で、4巻は主人公と彼女は離れ離れに成るがようやく希望が見える終わり方をしてくれました。


彼女が救われたことで、逮捕された絶望的な状況から抜け出すきっかけが掴める可能性が出てくるのか、または他の2名の被害者も助ける事になるのか解りませんが、今まで巻ごとメインの話が現代、過去と交互に続いていたので、5巻は現代がメインの話となるのかな…。


もし現代編なら3巻ラストのヒドイの状況からどのように状況に推移するのか、それとも今巻の行動で、状況が大きく変わって現代編が始まるのかすごく楽しみです。


格好よく頼りになる母親の傷の描写や、今まで以上に鋭い観察眼をみせたケンヤの事情、3番目の被害者で主人公の友人の広美(男)の今後、個人的に怪しいと思い込んでいた担任の手助けなど気になる点が多すぎるので、今まで単行本まで我慢していたけれど雑誌を買ってしまいそうです。



×

非ログインユーザーとして返信する