国立博物館の三国志展に行ってきました。

横山光輝の三国志から入り、吉川英治の三国志を読み、NHKの人形劇の再放送を見てコーエーの三国志などプレイしまくっていましたが、ゲームの三国志10を最後に遠ざかっていました。
そんな中で何年か前に曹操の陵墓が確定されたりして話題になっていたので、見に行ってきました。


入って一番目立つ関羽像。

現在の関帝廟などの関羽像は、髭や眉毛、顔の赤さなど色々誇張されているので今一つ格好良くないですが、これは誇張される前に作られたものらしく精悍で素敵です。


三顧の礼で孔明を迎えた直後の絵


その他の名場面の絵


関羽と張飛の像


長坂の戦いで趙雲が劉備の息子を連れている像。


劉備が末裔と自称した中山靖王の墓から発掘された剣と鞘を飾った玉。

三国志でも劉備の剣は玉がついていたと書かれていたので、こんな感じなのかもしれません。


当時の地方の建築物を模した副葬品
下層が倉庫で、上方が楼閣となっているそうです。



曹操の親族曹休の印鑑
三国志の登場人物の生前の所有物と確定している唯一の品だそうです。


武具関連の展示
弩とその引き金部分



張飛の武器として有名な蛇矛をゲームメーカーのコーエーが作成したものと、実際に作られたもの。

わかってはいましたが、落差が激しいです。


剣や矛、軍艦など。


ちねみに武具の展示室の天井は10万本の矢みたいになっていました。


個人的にはメインだと思う曹操の陵墓玄室をフレームで再現した展示。


思ったより狭い感じです。


ながらく誰の陵墓か不明でしたが、この魏武王と書かれた石の札で曹操の陵墓と確定されたそうです。


曹操の陵墓から発見された白磁。

現在の物とはかなり違いますが、白磁の特徴があるため、白磁と認定され現在発見されたものの中では世界最古の白磁で一気に200~300年更新したそうです。


誰のか特定されていない蜀の陵墓の副葬品。
人の俑はデフォルメされているのに、犬の俑のリアルさの落差が激しい。


関羽を捕縛した呉の武将朱然の墓の副葬品。
蜀で生産されていた漆器だそうです。


ところどころに横山光輝の三国志の原画や、人形劇三国志の展示がありました。



その他の展示色々。


三国志の展示は後世に書かれたもの、作られたものがほとんどで、どちらかというと三国志時代の副葬品や遺物がメインという感じでしたが、なかなか興味深い展示が多く、関羽像、玉と剣、曹操の白磁、曹休の印鑑など見どころはたくさんありますので、三国志好きなら一見の価値はあると思います。


ちなみに私は三国志の中では孫策時代の呉が一番好きでした。

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