第二海保上陸ツアーに参加してきました。

東京湾に要塞として作られた人工島の第二海保の一般公開が始まったので早速参加しました。


第二海保は島の周囲を船で回るクルージングに参加したことはありましたが、念願の初上陸です。


横須賀中央駅で集合し、途中で海軍カレーを食べて腹ごしらえ。



船は横須賀から出港しますが、住所としては千葉県になる様です。
横須賀の三笠桟橋から出港して約30分で到着。


外観


桟橋の外側には防波堤が作られていますが、かなり水没してしまっているようです。


桟橋の直ぐそばに倉庫らしき建築物があり、おそらく燃料庫ではと推測しているようです。

桟橋近辺の色々。



東京湾の内側を向いている島の側面にはレンガ作りの外壁と掩蔽壕への入り口があったらしいのですが、掩蔽壕は倒壊の危険性があるとかで土で埋めてしまっているようです。

安全性が確認出来たら、掘り出すかもしれないそうで、そうなってくれる事を祈っています。


ちなみに掩蔽壕の入り口はちょこっと顔を出しています。


レンガには一定間隔でフックがついており、詳細は不明ですが、おそらく電線があったのではないかとのこと。


島の上部へ上ると灯台用の太陽光パネルが並んでおり、その下にすり鉢状の窪みがありました。

これも砲台の台座なのかもしれないです。


カノン砲が設置してあったとされる砲台とその横にある謎の物体と弾薬庫へつながる立坑。


灯台。


FRP製の新しい灯台ですが、プレートを見ると明治27年点灯開始で昭和58年改築だそうです。


第二海保の立ち入り禁止看板。


ちなみに後ろにリアルタイムで監視するカメラがついているそうです。


護岸工事時の重機陸揚げ桟橋にはブロックが残されていました。


ここは探照灯が設置されていたと言われる島の端で、現在見えている遺構は探照灯の地下にあった施設の天井付近で、防水用のアスファルトが塗布されているので地下発電施設があったと推測されるそうです。


此処のレンガには桜の紋章が彫られており、刑務所で作られたレンガだそうです。


東京湾の外側を向いている面。

今は結構低くなっていますが、もともとは、灯台や砲台が設置している高さまであったようです。


露出した側面から地下遺構の一部が見られました。
これは下に下る階段があったようで、そのほかにも、地下のレンガと上部のコンクリの境目が見えたります。


台座基部にFort No2の印字が見えますが、この部分は元々土に埋まっていた部分なので波に削られた後に書かれたらしいです。


この島で一番標高の高い場所にある砲塔観測台。

ちなみに松田優作の蘇る金狼のロケ地だったそうで、この観測台もバッチリ移っています。


観測台の麓から撮影した第二海保左側と、第一海保。

第一海保は立ち入り禁止ですが引き潮になると徒歩で行けるらしいです。
できることなら此処も公開してくれると最高です。


ちなみに今回のツアーはNHKの取材が入っていました。


なお島へ向かう途上で運よく色々な船が見ることができました。

特に自動車運搬船が三隻も航行し、うち一隻は出港する船とすれ違いました。


自動車運搬船のタグボード


そして三笠。
三笠はやっぱり海側から見たほうが素敵です。

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