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ダンケルクを見てきました。

CMで見るスピットファイアが格好良く、更に最近艦これで舞台のドーバー海峡を越えたばかりなので見に行くことに。



フランス国境がドイツ機甲師団に速攻で破られ、更にイギリス、フランスの残兵が包囲され、ダンケルクという海岸に追い詰められた戦いです。
何というか、面白くなかったわけでは無いのですが、素直に面白いとは言えない微妙な感じです。


実際のダンケルクの戦いは、国境を破った機甲師団が速攻で逃亡する兵士を包囲し、あとは殲滅するだけという時点で空軍の横やりで停止、空軍の爆撃に切り替えられたが、イギリスが本気を出し、本土決戦用に開発し秘匿していたスピットファイアを急遽投入した為、敵空軍を侮っていたドイツ空軍はダンケルクに殆ど近づけず24万人の撤退に成功。
もし、機甲師団が停止せず、進撃していたら24万の兵士が失われ、後の反攻作戦もあんなに上手くいかなかったのではないかと言われております。


この作品はドイツ軍の描写を徹底的に省いており、実際はダンケルクの爆撃を狙うドイツ空軍と、ダンケルクを護るイギリス空軍の間に熾烈な制空戦があり両軍累計300機を失いました。
その為、ダンケルクに来るのはイギリス空軍が撃ち漏らした少数の航空機だけで、そこだけ律儀に再現するものだから、撤退の緊迫感があまり感じられず、背景を知らずに見るとドイツ仕事しろと言いたくなります。
しかし、出番が少ないながらもサイレンを鳴らしながら襲来するストゥーカの描写は恐怖感を煽られる為に本当にこの点が残念です。


そしてこの作品は、逃げたい兵士、兵士を迎えに行く民間船の船長、兵士の上空を護る3機のスピットファイアの視点で語られるのですが、この視点が交差するのは凄く良いのですが、逃げたい兵士は他人を押しのけ、騙してでも自分だけは助かろうという感じで好感が持てません。
英軍の撤退完了後も仏軍の為に残る中佐や、燃料が尽きるまで防空に徹するパイロット、危険を顧みず戦地に入る船長が凄く格好いいだけに、よけいこの兵士の勝手さが際立つ感じです。


ただ、この作品に出るスピットファイア、メッサーシュミット、ストゥーカなどの兵器は凄く良く、CGを使ってないという航空戦が最高なので兵器好きなら見る価値はあると思います。
しかし、だからこそ布張り戦闘機のハリケーンも観たかった。


ちなみにこの戦いで武器を置いて撤退した為、深刻な武器不足になり、槍でもいいからすぐ武器を作れといったチャーチルの言葉を真に受け、本当に槍が大量生産されたりしています。
日本もそうですが、追い詰められた島国は取りあえず槍に頼るようです。