昨年に引き続き文化庁主催の現代アートからアプリ、マンガ、アニメと非常に幅広いジャンルを扱うメディア芸術祭を観に行ってきました。

アート部門の入賞作品のTHE CAPTCHA PROJECT。

色々うっとうしい画像認証を油絵で再現した物。
突っ込みどころが盛りだくさんですが、インテリアに一つ欲しいです。

アート部門の優秀賞のグラフィックアート、ウェブ

日本ではあまり役に立ちそうにないですが、中東では便利そうな無人航空機の偵察や攻撃から身を守るためのサバイバル・ガイド。
31ヶ国語に翻訳された物がダウンロードでき、注文すればセンサーを反射するアルミ用紙へ印刷されたものも入手できる模様。

アート部門の優秀賞のこれは映画ではないらしい。

現在の動画は総てパラパラマンガの原理の応用ですが、全く違う発想で作られた動画撮影と再生装置。

こんな風に動画が記録され、細長い1本が1ドットで横にスライドして再生される模様。
実機では解像度が324画素しかないので荒いですがきちんと判別できたので、画素が細かくなれば実用できそうな気がします。

アート部門の新人賞 Symbiotic Machine。


水質汚染で発生するアオコなどの藻を吸い込み分解して葉緑素で発電し排泄、またアオコや藻を探して移動するという生物みたいな機械。
効率次第で中国とかですごく役立ちそうです。

エンターテインメント部門の大賞 Ingress。

実在のマップを利用した陣取りゲーム。取りあえず私もインストールしているのですが、まだ陣営を決めたところまでしかやっていないので、近々始めてみようかと思います。

エンターテインメント部門の優秀賞 のらもじ発見プロジェクト。

街中の看板とかで使用されているオリジナルフォントを集めデータ化し、キーボードで文字を入力すると実際のお店の看板に合成されるという物。

文字が長くなるとお店の横幅もすごく伸びます。
カタカナとひらがなだけの様ですが、フォントとして面白いので欲しいです。

エンターテインメント部門の優秀賞 handiii

筋肉の緊張で物をつかむことが出来る筋電義手。
3Dプリンターで出力されるパーツと制御をスマートフォンで行うことで材料費だけだと3万円で製造できる低価格な義手との事。
個人的には、独特なデザインと動作するときにパーツの動きが秀逸でした。

マンガ部門の優秀賞 チャイニーズ・ライフ。

中国人新聞記者の視点で描かれる大躍進や、文革をマンガ化した物。
どちらも歴史で習う物ですが、実際に体験した一人称で語られているので読んでみたいのですが、近所の本屋では売っていませんでした。

マンガ部門の優秀賞 アオイホノオ。

作者島本和彦の自伝的なマンガ。
一部の人が実名で出てきたりする中で作品によく出る印象的な文言が壁にデカデカと書いてありました。

その他、作者が昔作っていたあだち充の連載をファイルした物も展示されていました。

その他別会場では受賞したアニメ映画の上映や、マンガが読むことが出来たりなど、無料とは思えない充実したイベントですので、まだ見ていない方はお勧めです。