狼と香辛料 コミック版 10巻

行商人マンガの狼と香辛料 10巻を電子書籍化。


行商人の主人公が、立ち寄った馴染みの村の付近で豊作の神として まつられていた言葉を話し、少女の姿に化ける巨大な狼と出会い、行商の傍ら彼女の生まれ故郷まで連れて帰ると契約を結ぶというストーリー。


今巻では全巻で引き続き、旧来の地主達と新興の商会勢力が水面下で争いあう街での商戦の話。


地主側は交易市場の権利を持つが市場の建築費等で商会に返済しきれない莫大な借金をしており、商会は借金で地主たちを縛り続けることで安定した利益を確保し続ける、そんな中で万病に効く霊薬の原料になるイッカクが捕獲される。


イッカクが売れてしまうと地主勢力が借金を返済出来る目処がたってしまう。

その為、商会はイッカクの売買権を手に入れ、あわよくば交易市場の権利入手を図るという商戦が始まります。


主人公は商会派の商会に所属している為、商会勢力の側ではあるが、地主派の交渉人である女商人とも親交があるため、所属商会と女商人との密書の遣り取りにかかわる事になり、主人公も最悪はイッカクを狼の力を借りて奪う事を念頭に交渉にかかわるようになるのですが、女商人はすべてを欺きイッカクを独占することを狙ったりしていたりとかなり複雑に入り組んでいます。


この対立の街編は面白いのですが、非常に入り組んでおり、原作小説も読み返して全容を把握できたのですが、その辺マンガ版は絵がある分、解りやすい気がします。


ライトノベルのマンガ化は結構外れが多いのですが、このマンガ化はとてもよくできており、原作の残りは約半分ですが、楽しみに待っていたいと思います。


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