白暮のクロニクル
待ちに待ったゆうきまさみの
新連載 白暮のクロニクル 1巻を電子書籍化。
毎回ゆうきまさみは前作とは異なる雰囲気の作品を連載されますが、
今回は伝奇風のミステリー作品。
見た目は人と同じオキナガ(息長)といわれる不老不死の種族がいる世界で、
死なないはずのオキナガが正しい手順で殺されているのが発見されるところから
ストーリーが始まります。
主人公の伏木あかりは新人の厚生省の官僚で出向先の保健所の食中毒検査で
厚生省のお偉いさんに食って掛かった事が気に入られたのかオキナガ関連の部署に
転属になり、私設図書館に住み込む青年にしか見えない88歳のオキナガの雪村魅と
連続オキナガ殺人の調査を行うことになります。
ちなみに雪村さんは見た目は若者ですが、実際はおじいちゃんなので、
パソコンは使えない模様。
まだ、オキナガの詳しい説明が殆どありませんが、
その一端とおもわれるシーンがありました。
自殺を試みて自分の心臓を打ち抜いた刑事に自分の血を胸の銃創にかけ、飲ませると
意識を戻しましたが、適応できなかったといって死んでしまいます。
ひょっとしたらオキナガの血に適応できた人が新たにオキナガになるのかも
しれません。
連続殺人事件は区切りを見ましたが、雪村が長年追っている12年毎の
ひつじ年に起き、70年以上続いている猟奇殺人事件「羊殺し」というのも出てきたり、
伏木あかりが雪村や、厚生省の役人のオキナガと縁のある人物の子孫らしい等、
気になる点がたくさんあります。
次の巻は第二次大戦時の話になるそうですが、早く続きが読みたいです。