フライホークモデル製 HMS プリンス オブ ウェールズを作成しました。

発売とほぼ同時に購入しましたが、パーツの細かさに尻込みしていて、ようやく完成させました。


私は素組+塗装のみで、アップグレードパーツや、エッチングパーツの使用やウエザリングをしないぬるモデラーですが、このキットはデフォルトのパーツが別売りのアップグレードパーツなみの細かさとディティールで、気が狂うかと思いました。


しかし、パーツの組み合わせは完璧で、細かいパーツや大きいパーツが歪みも隙間もなく、もちろん削らなければハマらないという事もなく、一切の成形をせずにスッとはまる完成度の高さは驚愕でタミヤレベルです。


例によって、曲線+多色の迷彩は私の技術では難しいので、単色で塗装し、完成。
色はタミヤの第二次大戦中のイギリス軍艦向けというロイヤルライトグレイにしました。


イギリスの戦艦ではビッグ7の一角を占めるネルソン、ロドニーが有名ですが、この船は、一番艦がネルソンの13年後に就役にも関わらず、政治上の理由で主砲が35.6cm砲となり更に当初の12門の予定よりも10門と2門主砲を減らしました。
主砲だけを見ると弱そうですが、主砲を小さくして減らした分、装甲を厚くして御力を上げる事ができ、更に高速で主砲も日本の35.6cm砲よりも高威力で、新鋭艦に相応しいスペックの艦になりました。


そんなプリンス オブ ウェールズは日本が参戦すると、巡洋戦艦レパルスと共に重要拠点のシンガポールの防衛につきました。


当時はまだ戦艦最強の大艦巨砲主義が根強く、真珠湾の様に奇襲を受けず、臨戦態勢の戦艦なら飛行機では沈められないと考えており、この2隻があれば、長門を持ち出さない限りシンガポールは安泰と考えられておりました。
日本側もレパルスは沈められるが、プリンスオブウェールズは無理だろうという見解だったそうです。
しかし、実際マレー沖海戦が始まると、日本は戦艦を出すどころか、航空機 85機の攻撃だけで2隻を沈め、損害は僅かに航空機 6機のみ。
この件は、イギリス首相のチャーチルが戦争中に最も衝撃を受けたと述べており、また大艦巨砲主義の終焉として海軍史に不名誉な名を残す船となってしまいました。


しかし個人的には、この艦を含むキングジョージ5世級の艦影が好きで、イギリスの戦艦ではウォースパイトの次に好きな戦艦で、見た目だけではイギリス艦で一番好きな戦艦です。


今現在、どういうわけかレナウン、フッド、E級、V級駆逐艦、アークロイヤル、エクセターとイギリス艦が結構な数残っているので、次はレナウンかアークロイヤルあたりを作成しようかと思います。


あとネルソンの1/700 フルハルモデルはどこか出さないのかな…。

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