虐殺器官を観てきました。

伊藤計劃の三篇の長編の中で一番好きな作品ですが、制作途中に制作会社が倒産したりしましたが、新しい会社に引き継がれ無事公開されました。


9.11のテロ以降、テロが激化し手製の核爆弾まで使用されるに至り、先進国では急速に監視社会化がすすみテロは減少。
その一方で政情不安定な地域では独裁者による虐殺が多発し、米国が秘密裏に要人暗殺部隊を結成し独裁者を消して回る中で、とあるアメリカ人が暗殺対象として上がるというストーリー。


気が付いた範囲で原作と違う点

  • 暗殺部隊の隊長である主人公の母親に対する決断に起因する心象世界がごっそり削られている
  • 隊員のアレックスについて
  • ラストを詳細に語っていない点

個人的には、この変更点はどれも不自然さがなく、特にラストの改変は原作とは違った雰囲気で終わり、余韻がある感じで、のラストの改変は好みではありませんでしたが、これはいい改変だと思います。


それ以外にも空飛ぶ海苔や侵入鞘や、人工筋肉の気味悪い動きが見られたのが最高でした。


取りあえずブルーレイを買うのは決定として、時間が有ればあと一回くらいは見に行こうかと思います。


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彼の小説はやっぱり面白いので、新しい作品が見られないのはやっぱりさびしいです。

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