鸞鳳 2巻

鸞鳳 2巻を電子書籍化。



高田裕三の新作でこの作者らしい伝奇要素が入った戦闘機作品。


突如東京にでっかい鳥の様なシルエットの飛行物体が現れ焼夷弾をばら撒くという事件が発生。
前巻で空自のF-15Jが出撃するが、ミサイルが効かず体当たりを試みるもすり抜けるという事態に。



今巻で謎の飛行物体が東京大空襲時にタイムスリップして現在に現れたB-29と判明し同様に過去からやってきた主人公やそのご近所さんが、当時の戦闘機に乗ってB-29と戦う事に。



前巻のラストにちらっと出てきたのですが、主人公が載る機体が彗星というだけでも珍しいのに、それの派生型の一二戊という更に珍しい機体。



そして今巻の最後の方で過去主人公の親友が応援に駆け付けるのですが、その機体が震電。



彗星一二戊はB-29の迎撃に実際使用され、震電もB-29への要撃機として開発されていたのでこの作品にはぴったりですが、震電は特異なデザインで、結構いろんな作品に出ており、こっちを主人公機にした方がよかったようにも思います。

震電は一機だけ分解状態でアメリカの博物館に現存しているらしいのですが一度でいいから実物を見てみたいです。
戦後から結構経ったし日本に返還されないかな…。


高田裕三は伝奇作品のほかにSF作品など色々書かれていますが、個人的にはブルーシードや3x3EYESが好きだったので 伝奇のイメージが強く、この作品もSFと伝奇と戦闘機が程よく混じっていてとても好みです。

主人公たちと同様に過去から来た人間で、愚かな戦争をした日本に復讐しようとしている集団もいたりするので次巻が楽しみです。


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