スティール アンド デッド 1巻

スティール アンド デッド 1巻で電子書籍化。

僕だけがいない街の作者の別作品で同日発売だったので購入してみましたが、想像以上に面白く大当たりでした。


舞台はネパールのカトマンズにある刑務所で突如現れて暴れる神様を殺すことで懲役が減刑される為、囚人たちが神を狩るというとても罰当たりお話。


粗筋を読んだ限りでは神様を殺すだけのお話かと思いましたが、実際はより複雑で、懲役1000年越えのアジア人を殺そうとICPOの人間が刑務所に紛れ込んでいたり、神様を故意に暴れさせてると思われる人たちがいたり、主要登場人物かと思ったキャラが登場したその回にいきなり死亡するなど中々カオスです。


ちなみにご多分に漏れず懲役1000年越えのアジア人は主人公で今のところ減刑が目的なのかその他に目的があるのかは不明です。


舞台がネパールという事なので出てくる神様はアグニやカーリー、シヴァなどヒンドゥー教の神様がメインで、それ以外は出てこないのかと思っていましたが、巻の最後の方で、キリスト教の大天使が出てきていたので、それ以外の神様も出てくるようです。


ちなみに巻の途中に何の説明もありませんでしたが、下記の様の世界地図が出ていたので、印が付いているところが、神様の出現地点と神様を殺す組織の名前なのかもしれません。


今のところは1巻という事もあり、設定の解説と複線のばらまきがメインですが、それでも面白くなりそうな予感がひしひしと感じますので、今から続きが楽しみです。


この作者の魍魎の揺りかごも面白かったので、僕だけがいない街や、この作品の続きが出るまでのつなぎに他の作品にも手を出してみようかと思います。


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