スピリット サークル 3巻

スピリット サークル 3巻を電子書籍化。


この作者の作品はとりあえず全部購入するようにしていますが、今巻も変わらず面白かったです。

過去生の因縁で転校生に命を狙われる主人公が、過去の自分の一生を追体験して因縁の原因を探っていくストーリー。


今回の刀砥師の過去生でいったん恨みの連鎖が途切れたように見えましたが現代の彼女はまだ恨みがあるようだし、現代の額の傷の訳がまだ出てこないので、今後の過去生でも、まだ争いあう要素が出てくるかと思います。


現代の友人親類は過去生でも主人公に近しい人なのですが、過去の騎士時代に主人公の弟でありながら兄である主人公を暗殺しようとしたり、建築家時代に折り合いの悪かった息子だったり、刀砥師時代に腹違いの弟で同じく主人公を暗殺しようとした武家の跡取り等、ことごとく主人公といがみ合っていた人はまだ現代では登場していないのですが、現代で主人公の母が妊娠中なので、また主人公の弟になるのでしょうか。

その他、2番目の過去生で主人公の恋人で、騎士時代に主人公の養女だった子もまだ出てきていないのですが、これは今巻のラストで思わせぶりなことを言っていたのでどうなるか気になります。


また、今回の砥師の過去生で一巻で出てきた現代の主人公の自宅付近に出没する落武者の幽霊の生前の姿が登場しました。

主人公が持つスピリットサークルの機能の説明のための幽霊かと思いましたが、やっぱりこの作者は複線の貼り方が上手いです。


3巻までで2~5人の主人公の過去生が出てきましたが、まだ元凶の一番目が殆どわからないのと、未収録の最新号の過去生は明らかに現代よりも技術が進んだ世界だったので、ひょっとしたらパラレルワールドも含む転生になのかもしれません。


この調子で進むと惑星のさみだれと同じくらいの10巻前後で完結するのかな…。

元凶のフルトゥナが主人公の過去生とは思えないほどひねくれてそうなので、今後がすごく気になります。

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