マホロミ

マホロミ 時空建築幻視譚 3巻を電子書籍化。


建築家の卵の大学生で建物に触れる事で、建物の記憶や心残りを見られる青年が、同じような事が出来る女性と出会い、彼女と手をつなぐと更に深く建物の記憶の情景を見ることが出来、建物が取り壊される前に その心残りを二人で解消していくというストーリー。


この作者は独特なタッチの絵が魅力的で、その中でもカラーページや、大正~昭和初期の雰囲気の絵は特に魅力的です。


今巻では ボロボロで定員割れで取り壊される学生寮の桜の記憶と閉店し別の商業施設へリノベーションされる映画館の過去のにぎわいの記憶の話。


いつもは建物の情景を見た二人が色々調べて心残りや最後の願いをかなえていくのですが、今巻では主人公たちはどちらかというと情景は見れても直接は何もできない傍観者的な立ち位置でした。


私も昔の洋館と日本建築が混ざったような独特な建物は好きなのですが、そういう建物に住むと労力と時間とお金が大量に消費されるという話を聞いたことがあるので、やはり見るだけで我慢するしかないのが残念です。


今巻もとても面白いのですが、不定期連載で前巻から約1年ぶりの新刊で、続きが待ち遠しいです。

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